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赤いリンゴのフレッシュジャム
- Lisa Saito
- 2018年2月25日
- 読了時間: 2分
リンゴが赤いのはあたりまえ?いいえ、このリンゴは皮が黄色で果実が赤い逆転リンゴです。
リンゴ果実だけを使って、水を一滴も入れずに減圧蒸留(カプセル蒸留)すると、リンゴ水分100%の芳香蒸留水ができます。まざりっけのないリンゴそのものの香りで、そのまま化粧水に使ったり、飲むこともできますが、やはり「水」なので腐りやすいのが欠点です。
そこで、この芳香蒸留水を使って香りをギュッと濃縮したフレーバーを作ります。ここでFSEという方法を使いますが、わずか10分で芳香蒸留水を100倍に濃縮した濃厚な香りのフレーバーを作ることができます(FSEフレーバー)。できたフレーバーは腐らないのでいつでも使うことができます。
蒸留が終わった果実は、水分がとんで、ジャムやコンポートのようになっています。通常、ジャムを作るときは熱をかけるので、香りは飛んでしまい、ビタミンやポリフェノールなどの栄養も分解してしまいます。しかし、減圧蒸留は低温で空気のほとんどない条件で蒸留するので、大切な栄養は分解しないで残り、甘さ、おいしさがそのまま濃縮されたジャムができます。色も鮮やかです。
できたジャムに先ほど作ったフレーバーを入れると、リンゴのフレッシュな香りがよみがえります。このままでも糖度は約30度あり、砂糖を入れなくてもジャムとして使えます。食感は、ジャムというより果実をそのまま食べている感じで、しかも生果実よりずっと濃厚で、今まで味わったことのない新しい食べ物(フレッシュジャム)です。ジャムやコンポートとして使うだけでなく、お菓子、ケーキ、スイーツ作りに可能性は広がりそうです。
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