
「魅惑の緑(グリーン)」
新緑の緑、森林の緑、苔の緑など、緑は自然の色を代表するものです。この緑のもとである葉緑素(クロロフィル)を色素として使いたいという望みは昔からありました。 古代から草の緑を使った染色は研究されてきましたが、葉緑素は水に溶けない、不安定(分解しやすい)ことで実用化されていま...

「みかん色」
この時期、どこの家庭にもあるみかん。うちは、毎年愛媛から箱で買っています。 みかんの色素はカロテンなので水では抽出できません。皮を乾燥、粉砕してアルコールで抽出します。 やさしいみかん色に染めることができました。

「黄櫨染(こうろぜん)」
即位礼正殿の儀で天皇が召された衣装は黄櫨染という方法で染められたものです。 黄櫨染は天皇だけが身につけることを許された色で、一般の人は染めることも許されない禁色でした。その方法も長い間公開されていませんでした。 現在では、この染め方は公開され、材料も入手できます。まず、...

「変幻自在の色素 蘇芳(すおう)」
インド、マレー地方でとれる蘇芳は、平安時代から貴重な色でした。 即位礼正殿の儀で天皇が召された衣装の色は黄櫨染といってハゼと蘇芳で染められます。蘇芳で染めた色も身分の高い人しか着ることができない禁色でした。 蘇芳は染め方によって赤、赤紫、紫と様々な色になるおもしろい素材...

「クチナシは二度おいしい」
日本三大香木と言えば、春の沈丁花、夏のクチナシ、秋のキンモクセイと言われています。 クチナシは初夏にあの甘い香りを町中に漂わせる花ですが、秋になると実がなります。 この実は昔から黄色の染料として使われてきました。ご存じの通り、栗きんとんの色はクチナシでつけます。 ...

「キンモクセイの花びら染め」
今年の関東地方のキンモクセイは、いつもより2週間ほど遅く、台風19号の通過直後に開花して、1週間後の台風20号で散ってしまうというあわただしいものでした。キンモクセイの香りを待ち望んでいても、あっという間に終わってしまいます。 ...

「瑠璃色の宝石クサギ」
秋の一時期にしか染めることのできないクサギ。実は瑠璃色の宝石に例えられるほど美しく輝いています。 草木染めをする人は気になる植物ですが、首都圏ではなかなか見つけることが難しいですね。 ようやく手にいれることのできたクサギをカラム抽出してみました。 ...

「カラム抽出法は藍染めだって簡単にできます」
ジャパンブルーの愛称で呼ばれる藍染は、日本では江戸時代から庶民の間で大流行した方法です。木綿は草木染では染まりにくい素材ですが、藍との相性はぴったり。見事なジャパンブルーに染まります。 藍染は日本の伝統技術として、長い時間をかけて育てられてきました。徳島県で盛んな藍染は、藍...

「カラム抽出法は難しかった紅花染めを身近なものにします」
山形県最上川流域で盛んだった紅花染め。オレンジ色の可憐な花から、あのショッキングピンクの染め物ができるのは驚きです。 紅花には黄色と赤の二つの色素が含まれています。摘んだばかりのオレンジ色の紅花には、赤の色素は少ないのですが、発酵、熟成させて赤の色素を増やして、抽出段階でp...

ぷよぷよボール芳香剤
すでに多くの人がネットにアップしているネタですが、解説付きで紹介します。 ぷよぷよボール、又はジェリーボールという名前でAmazonや楽天で入手できます。 水につけると100倍くらいに膨らむもので、子供のオモチャ、透明容器に入れてインテリア、土の替わりに植物を育てるなどの...